オペロンのビール日記

毎日おいしいビールを飲んで生きていきたいです。

[書評]強いチームはオフィスを捨てる

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ちょうど昨日Basecampへのサービス集中と社名変更を発表したBasecamp社(旧37signals社)の創業者ジェイソン・フリード氏の本です。「小さなチーム、大きな仕事」に続いて、簡潔で本質を捉えた本でした。前作は「チーム/組織論」について書かれた本でしたが、今回のテーマは「リモートワーク(オフィスをもたない働き方)」です。原題は「REMOTE」。実際会社に勤めながら、そっくりそのままこの働き方を真似するのは不可能ですが、マインド面で参考になりそうな部分があったのでメモ。余談ですがぼくのシェアハウスの同居人の会社(社員数5名)は固定のオフィスを持っていないのでリモートワークを実践しています。

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

 

 

 

会社というのはすでに、僕らが思っている以上にリモートな場所なのだ。

たしかに同じオフィスにいても肝心なやりとり以外はメールやSkypeで済ませてしまうことがほとんどなので、そういう意味では既に仕事の一部をリモートワークしているとも言えますね。

僕らの経験上、毎日4時間はみんな同じ時間に働いたほうがいい。そうすればコミュニケーションもうまくいくし、チームの一体感が出てくるからだ。

→同じ場所で働かなくとも、時間的なルールは設けた方がよいということです。37signalsの場合にはさまざまな土地に社員がいるので、時差の関係から時間を決める必要がありますが、同じ国にいたとしてもこの考え方は取り入れられそうです。確実に連絡がとれる時間をあらかじめ設定することで、それ以外の時間に確認事項を整理できたり、限られた時間を無駄にしないように意識しながら仕事を進められると思います。

(WebExのようなツールを使うことによって)画面を共有するということは、同じスクリーンを見つめるということだ。まるで相手が隣にいて、1台のコンピュータやプロジェクタを見ているかのように作業ができる。
つまり人の顔色よりも、仕事そのものにフォーカスするということだ。

リモートワークのメリットのひとつは、仕事そのものが評価の基準になるということだ。(中略)大事なのは「今日何をやりとげたか?」ということだけだ。何時に出社して何時に帰ったかは問題じゃない。どんな仕事をしたかが問題なのだ。 

→リモートワークを実践していくと、本来最も重要である仕事そのもの価値を見直すことができそうです。

ミーティングは料理に入れる塩のように、注意深く扱うべきだ。適量を加えれば味が引き立つけれど、多すぎると台無しになる。

→とてもいい表現です。

でも、いい仕事に必要なのは、朝から晩まで仕事のことしか考えないロボット集団ではない。技術だけを追求するのは浅はかだ。
スマートな問題解決や最新のデザインは、技術と人生経験の交わるところに生まれる。 

決まったことの繰り返しはクリエイティビティを弱らせる

 →人間らしく生きるための手段のひとつがリモートワークってことなんだろうなぁ。

▼合わせてどうぞ 

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

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